120107_京築神楽 博多公演2012/01/07


2012年01月07日(土) 16:00~18:00 会場:JR博多シティ9FJR九州ホール

京築神楽 博多公演

南原神楽講(苅田町)        「御先(みさき)」
元永神楽同好会(行橋市)        「地割(じわり)」

--------  休  憩  --------
唐原神楽講(上尾町)        「盆(ぼん)」
吉冨神楽(吉富町)        「大蛇退治(おろちたいじ)」


観覧無料


博多駅ビル「じゃんくう」の奥に映画館とホールがあります。
会場の設営はアクロス地下のイベントホールとほぼ同じ、
正面のステージと移動式の階段椅子。
ただし、広さが半分ぐらい、なのかな?
手ごろな広さです。

ロビーからの眺めが抜群で、特に夕方には
駅前広場と、それに続く放射状道路のイルミネーションが見事でした。

京築地区の地域広報も兼ねているわけで、
ロビーには特産品も並んでます。
珍しかったのが、築上町の「隊員食堂カレー」(築城基地名物・隊員おすすめの逸品)、
名前のインパクトだけで2コ、買っちゃいます。

「これはっ!」と目をむくほど美味しかったのが、上毛町の「柿プリン」!
ロビーで2個食って、帰りに売れ残りを全部さらって来た!(2コですけどネ)
ふんわりと干し柿の香りが漂うプリン、渋抜きした柿を使ってるんだそうだけど、
いくつ食っても食い飽きないウマサですゾォ!!

さて、本番のお神楽。
はじめのうちこそ、空席の目だった客席も、
演目が進むうちにびっしり詰まってゆきます。
海外からのお客さんもちらほら。

まずは苅田町の「御先」から。
猿田彦大神が暴れまわります。
最後には客席まで飛び出して子供たちにも大サービス。
Misaki.jpg

続く行橋市の「地割」、
刀を持った、東・西・南・北・中央の5人の舞手と神宣、
合わせて6人の踊りです。
東西南北が春夏秋冬に、はみ出した中央が「土用」になるというお話です。
東西南北の鉢巻が鮮やかな4色・・・
Jiwari.jpg

休憩を挟んで後半は上毛町の「盆」。
米粒を平たく敷き詰めた盆を両手に持ってくるくると舞い踊ります。
お神楽の定番ですね。
凡庸な踊り手だと、トイレ休憩、という場面なんですが、
今夜の踊り手は。踊りはじめから、まったくスキない立ち居振る舞いで、
見飽きたハズの踊りにグイグイと惹きつけられる。
最後の方では、両手の甲に盆を垂直に載っけて、
グリグリ回ってなかったっけ?
今夜のハイライトでした。
Bon.jpg
踊り終わると、そのお米を小分けして祝儀袋に詰め、
客席に配るんですね。
もらったお客さんは大喜びです。

最後は吉富町の「大蛇退治」。
須佐之男命とやまたの大蛇のエピソードですね。
ここでは御先鬼と老翁たちのユーモラスなエピソードの後、
大蛇が3尾登場します。
その動き方が、懐かしいというか、なんというのか、
お芝居の蛇って、こうだよね、という動き方ですね。
デフォルメされた動きのリアルさに、深く納得、なんですよねぇ。
「魔笛」の最初の大蛇なんていうのは、
こういうのが一番合ってるような気がするなぁ・・・
Orochi.jpg

お神楽というのは、実に楽しい。
上手いのも、下手なのも、どちらも楽しめるんですね。
基本は、あの太鼓と笛のリズムだという気がします。
もう、ほんとに、心の丈にピッタリと嵌って来るんだ。

終演後のロビーは、演者さんが大サービス、
記念撮影で大盛り上がりでした。

じゃんくうフロアは、そろそろラッシュです。
さて、じいさんは、何食って帰るかな・・・?