130331_鈴木優人 ピアノコンサート ― 2013/04/01
2013年03月31日（日） 19：30～
会場：ベニール・カフェ（福岡市中央区警固2-18-13オークビル2Ｆ）
鈴木優人 ピアノコンサート
もぉー おんとぉに ！！！
たまにこういう事が起こるから、コンサート通い 止められない・・・
なんとも豪勢な夜でした。
その上さらに、驚きのスニーク・プレビュー付き！！！！
このところ、腹の調子が絶不調で、ちょっと遅れ気味に到着してみると、
ベニールカフェ前のフロアは人で溢れておりました。
（たしか1週間前は、「お席、まだ余裕がございます」だった・・・）
今夜も立錐の余地ないベニールカフェでアリマス。
主催者のごあいさつに続いて、鈴木氏の登場。
おもむろにショパンの演奏が始まります。
こういう所でのコンサートは初めてという鈴木氏、自己紹介を少々。
次にスウェーリンクのオルガン曲、これをピアノで弾いたのは初めてといういう事でしたが、
イメージの広がる様が手に取るように聴き取れる演奏に聴き惚れます。
なによりも驚くのは、「ここのピアノこんなにいい音だっけ？」
客入れが始まってからも熱心に調律が続けられていましたから、
あらかた想像はついていたつもりだったんですが、
遥かに上回る素晴らしさでした。
鈴木氏のお話は続きます。
以前からこういう形でマイク片手に（今夜はマイク不調でナシでしたが）
話しながら好きな曲を弾いてゆくという音楽会をやってみたいと思っていたのだそうで、
このあと何が出てくるのか、聴く方としても、前のめりになってしまいます。
次に弾かれたのは、イースターに因んで、ヨハネ受難曲の最終曲でした。
譜面台に乗っていたのは、たしか、ヴォーカル譜だったように思いますが、
プロはあれでほとんどの音を拾い出して音に出来るんですねぇ。
マタイ受難曲の冒頭部分なんかも、譜面なしでさらさらっと弾けちゃうし・・・
ＢＡＣＨの後はＨＡＹＤＮ、ラヴェルの「ハイドンの名によるメヌエット」。
突然異なる響きの世界に入ると、めまいがしそうな美しさ・・・
この後もショパンのノクターン、山田耕筰の「月光に掉さして」と続き、
前半の最後は武満徹の「ピアノ・ディスタンス」。
月末の日曜日、桜も舞い散る夜ですから、上階のライブ・ハウスも書き入れ時、
高潮したドラムやヴォーカルの音が響いてきます。
すぐ前の大通りを走る車の排気音も、なかなか。
武満がかき消される・・・と思っていると、不思議なことに思い至ります。
先月講演会で、篠田正浩氏が話してくれた、コリジョン（衝突）の話、
映画制作の現場で武満が意図していた映像と音楽のコリジョン効果、
もしかして、こういう事・・・？
周りの生活音込みで、作品を聴くことが作曲者の意図なのか？
10分ほどの休憩の後、日本人作曲家の作品が2曲取り上げられます。
三善晃と石井真木、特に後者の「北・銀・冬」に聴き入ります。
こういう曲を聴く機会がなかなかないのは、
とても残念なことです。
(追記(4/1)：もう一曲、ここでチャイコフスキーが入ってたのを失念してました。)
「本編」の最後はシューベルトのロンドでした。
さて「本編」と言う位ですから、「付録」もあるわけで、ここでスペシャル・ゲストの登場！
なんと大柄なドイツのバリトン、ドミニク・ヴェルナー氏がのっしのっしと・・・
（全く存じ上げなかったデスが、この方BCJとの録音もあるんですね！）
7月15日にアクロス福岡で行われる福岡OBフィルの演奏会で共演なさるそうで、
本日はそのリハーサル日だったんだとか。
歌われたのはその公演曲から1曲、
マーラー：「子供の不思議な角笛」から ”トランペットが美しく鳴り響くところ”
これが、また、飛びっ切りの素晴らしさ！
有り余る声をこの会場の広さに合わせて調整されているのですが、
それでも音の質感が全く失われない！
マーラー嫌いのワタクシめが、マーラーに完敗！
最後の1曲は武満徹の「小さな空」でした。
ゼイタクな夜でした。
こういう気分になったのは、フリットーリの歌曲リサイタル以来のような気がする。
こういう演奏会を、こういう小人数で聴けるのは、
今味わえる最高のゼイタク、ですよネ。
追記（4/1）：ツイター・アカウント(@eugenesuzuki）に
演奏曲目がリストされていたので転記。
ショパン プレリュード「雨だれ」、
スウェーリンク「半音階的幻想曲」、
J.S.バッハ「ヨハネ受難曲」より第40番コラール、
ラヴェル「HAYDNの名によるメヌエット」、
ショパン「遺作のノクターン」、
山田耕筰「月光に棹さして」、
武満徹「ピアノ・ディスタンス」
〜休憩〜
三善晃「珊瑚の唄」、
石井真木「北・銀・夜(冬)」、
チャイコフスキー「秋に」、
シューベルト ソナタ イ長調 D.959より4楽章、
マーラー「子供の不思議な角笛」より「美しくトランペットの鳴り響くところ」、
武満徹「小さな空」
鈴木優人 | official website:
http://suzukimasato.com/
武満徹讃歌
http://mimiwosumasu-takemitsu.jimdo.com/
ベニールカフェ
http://benircafe.com/
会場：ベニール・カフェ（福岡市中央区警固2-18-13オークビル2Ｆ）
鈴木優人 ピアノコンサート
もぉー おんとぉに ！！！
たまにこういう事が起こるから、コンサート通い 止められない・・・
なんとも豪勢な夜でした。
その上さらに、驚きのスニーク・プレビュー付き！！！！
このところ、腹の調子が絶不調で、ちょっと遅れ気味に到着してみると、
ベニールカフェ前のフロアは人で溢れておりました。
（たしか1週間前は、「お席、まだ余裕がございます」だった・・・）
今夜も立錐の余地ないベニールカフェでアリマス。
主催者のごあいさつに続いて、鈴木氏の登場。
おもむろにショパンの演奏が始まります。
こういう所でのコンサートは初めてという鈴木氏、自己紹介を少々。
次にスウェーリンクのオルガン曲、これをピアノで弾いたのは初めてといういう事でしたが、
イメージの広がる様が手に取るように聴き取れる演奏に聴き惚れます。
なによりも驚くのは、「ここのピアノこんなにいい音だっけ？」
客入れが始まってからも熱心に調律が続けられていましたから、
あらかた想像はついていたつもりだったんですが、
遥かに上回る素晴らしさでした。
鈴木氏のお話は続きます。
以前からこういう形でマイク片手に（今夜はマイク不調でナシでしたが）
話しながら好きな曲を弾いてゆくという音楽会をやってみたいと思っていたのだそうで、
このあと何が出てくるのか、聴く方としても、前のめりになってしまいます。
次に弾かれたのは、イースターに因んで、ヨハネ受難曲の最終曲でした。
譜面台に乗っていたのは、たしか、ヴォーカル譜だったように思いますが、
プロはあれでほとんどの音を拾い出して音に出来るんですねぇ。
マタイ受難曲の冒頭部分なんかも、譜面なしでさらさらっと弾けちゃうし・・・
ＢＡＣＨの後はＨＡＹＤＮ、ラヴェルの「ハイドンの名によるメヌエット」。
突然異なる響きの世界に入ると、めまいがしそうな美しさ・・・
この後もショパンのノクターン、山田耕筰の「月光に掉さして」と続き、
前半の最後は武満徹の「ピアノ・ディスタンス」。
月末の日曜日、桜も舞い散る夜ですから、上階のライブ・ハウスも書き入れ時、
高潮したドラムやヴォーカルの音が響いてきます。
すぐ前の大通りを走る車の排気音も、なかなか。
武満がかき消される・・・と思っていると、不思議なことに思い至ります。
先月講演会で、篠田正浩氏が話してくれた、コリジョン（衝突）の話、
映画制作の現場で武満が意図していた映像と音楽のコリジョン効果、
もしかして、こういう事・・・？
周りの生活音込みで、作品を聴くことが作曲者の意図なのか？
10分ほどの休憩の後、日本人作曲家の作品が2曲取り上げられます。
三善晃と石井真木、特に後者の「北・銀・冬」に聴き入ります。
こういう曲を聴く機会がなかなかないのは、
とても残念なことです。
(追記(4/1)：もう一曲、ここでチャイコフスキーが入ってたのを失念してました。)
「本編」の最後はシューベルトのロンドでした。
さて「本編」と言う位ですから、「付録」もあるわけで、ここでスペシャル・ゲストの登場！
なんと大柄なドイツのバリトン、ドミニク・ヴェルナー氏がのっしのっしと・・・
（全く存じ上げなかったデスが、この方BCJとの録音もあるんですね！）
7月15日にアクロス福岡で行われる福岡OBフィルの演奏会で共演なさるそうで、
本日はそのリハーサル日だったんだとか。
歌われたのはその公演曲から1曲、
マーラー：「子供の不思議な角笛」から ”トランペットが美しく鳴り響くところ”
これが、また、飛びっ切りの素晴らしさ！
有り余る声をこの会場の広さに合わせて調整されているのですが、
それでも音の質感が全く失われない！
マーラー嫌いのワタクシめが、マーラーに完敗！
最後の1曲は武満徹の「小さな空」でした。
ゼイタクな夜でした。
こういう気分になったのは、フリットーリの歌曲リサイタル以来のような気がする。
こういう演奏会を、こういう小人数で聴けるのは、
今味わえる最高のゼイタク、ですよネ。
追記（4/1）：ツイター・アカウント(@eugenesuzuki）に
演奏曲目がリストされていたので転記。
ショパン プレリュード「雨だれ」、
スウェーリンク「半音階的幻想曲」、
J.S.バッハ「ヨハネ受難曲」より第40番コラール、
ラヴェル「HAYDNの名によるメヌエット」、
ショパン「遺作のノクターン」、
山田耕筰「月光に棹さして」、
武満徹「ピアノ・ディスタンス」
〜休憩〜
三善晃「珊瑚の唄」、
石井真木「北・銀・夜(冬)」、
チャイコフスキー「秋に」、
シューベルト ソナタ イ長調 D.959より4楽章、
マーラー「子供の不思議な角笛」より「美しくトランペットの鳴り響くところ」、
武満徹「小さな空」
鈴木優人 | official website:
http://suzukimasato.com/
武満徹讃歌
http://mimiwosumasu-takemitsu.jimdo.com/
ベニールカフェ
http://benircafe.com/
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