140430_タラス・デムチシン一本勝負@珈琲美美2014/05/01

2014年04月30日(水)19:30~ 会場:珈琲美美

タラス・デムチシン 一本勝負

■ ベーラ・コヴァーチュ(1937-) :J.S.バッハへのオマージュ
Bella Kovacs :  Homage on J.S.Bach

ユリス・ドゥレクリューズ(1907-1995) : 古典・現代作品の主題による14の大練習曲より
Ulysse Delecluse : Quatorze grandes etudes pour la clarinette
                                      , sur des motifs d'oeuvres classiques et modernes
■    ベルリオーズ 「幻想交響曲」篇
■    リムスキー=コルサコフ 「シェヘラザード」篇
■    ドビュッシー篇 
■    ラヴェル篇  
■    チャイコフスキー 「悲愴」篇
■    デュカス 「魔法使いの弟子」篇
■    ファリャ篇

-----  休憩15分  -----

ユリス・ドゥレクリューズ(1907-1995) : 古典・現代作品の主題による14の大練習曲より
Ulysse Delecluse : Quatorze grandes etudes pour la clarinette
                                      , sur des motifs d'oeuvres classiques et modernes
■     ハチャトリアン 「ガイーヌ」篇
■    ストラヴィンスキー篇

■ オリヴィエ・メシアン(1908-1992) : 世の終わりのための四重奏曲より
                                     第3楽章「鳥たちの深淵」
Olivier Messiaen : Quatuor pour la Fin du Temps --- Abime des oiseaux(3rd mov.)

■ イゴール・ストラヴィンスキー(1882-1971) : 三つの小品
Igor Stravinsky : Three Pieces for Clarinet

■ ベーラ・コヴァーチュ(1937-) :リヒャルト・シュトラウスへのオマージュ
Bella Kovavs :  Homage on Richard Strauss


まず、いつもの、これを、お読みいただきたい。
この一連の珈琲美美コンサートを企画されている
Norio Ohhashi 氏による プログラムノートです。
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あのぉ、もうこれ以上私のようなモノがグダグダ言ってみても空しいだけで、
これをお読みいただければ、
昨夜のコンサートの様子は推察できてしまうのではないかと思うのデスよ。
それでも、一応、書いてしまうわけで・・・ 
スイマセン。

たしかに、「事態は紛糾」 いたしました。

と言っても、演奏会が混乱に陥った、というわけでは全くないのです。
19:30から21:30、みっちり2時間の大熱演でした。

ただ、言いたいことが在りすぎて、
それを「日本語」という土俵の上に乗せられない彼の「いらだち」が、
受け取れない私の「いらだち」として発現してしまって、
もうひとつ熱狂できない・・・・
という・・・

ワタクシは、言葉の問題ではなかろうかと思うのです。
通常の生活には全く困らない流暢な日本語を話す彼も、
音楽に関しては、多分、別の言語で考察が行われていて、
(ロシア語か?英語なのか?それともドイツ語?)
それを日本人向けに話す時点で、その考察過程のアウトプットを
日本語変換するという作業がなされているのだと思います。
ただ、元の考察に関するデータがハンパない量であることからして、
日本語変換作業が大渋滞を引き起こしてしまっているのではないかと、
そんなふうに、ワタクシは愚考イタシマシタです。

こういう、全くのソロ演奏というのは初めての経験だ、とのことでしたから、
あまり多くを望むべきではないのかもしれませんが、
たった20数人の聴衆のために、
あれだけ大規模な楽譜を用意し、
さらに楽曲紹介のための再生装置を持ち込み、
ありがちに、安直な曲目を組み込まず、
ひたすら自分の信じる音楽を演奏し続けるデムチシン氏、

その言わんとすることを噛み砕いて聴衆に伝える「巫女」が、
強く求められているのではないかと、ワタクシには思われました。