150208_原田哲男・池田泉チェロ&パイプオルガンの夕べ2015/02/08

2015年2月8日(日) 17:00 会場:ホテル日航福岡新館3階チャペルプリエール

原田哲男・池田泉
チェロ&パイプオルガンの夕べ


チェロ:原田哲男(九州交響楽団首席チェリスト)
チェンバロ、オルガン:池田 泉(チャペルプリエール専属オルガニスト)

■ A.ヴィヴァルディ:チェロソナタ第5番ホ短調
■ J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調より
         プレリュード/サラバンド/メヌエット/ジーグ
■ フェリックス・メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第2番ハ短調
■ フランツ・シューベルト:アヴェ・マリア
■ ガブリエリ・フォーレ:ロマンス(アンダンテ)
■ エルネスト・ショーソン:間奏曲
■ マックス・ブルッフ:「コル・ニドライ」

アンコール 1曲

開場前だというのに、待合ロビーは人で溢れております。
最近はレストランでの食事との組み合わせプランも用意されていて、
そちらがメインの方もおいでなんでしょうが、
おおかたの流れは、
   「原田哲男ファン 絶賛増殖中!」
なんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょう・・・

プログラムは上記の通り。
まずはチェロとチェンバロでヴィヴァルディ、
チェロの無伴奏ソロ、オルガンのソロ と続き、
「アヴェ・マリア」以降がパイプオルガンとチェロの共演、
ということになっているようであります。

チェロはステージの中央に、
オルガンは会場後方上部、ついたての奥に奏者が位置しますから、
両者が目を合わせることは出来ない、
気配で合図も出来ない、
頼りは、耳だけ、というコワイことになるワケで、
短い曲は、なんとか、いけるとして、
最後に「コル・ニドライ」がある・・・!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんと、その「コル・ニドライ」に打ちのめされてしまった!
私のイメージしていた「コル・ニドライ」とは大きく違ったモノに聴こえました。
どっしりとしたテンポで展開してゆく前半、
さらにテンポを落として歌い継いでゆく後半(いまにも止まるかと・・・)
静かに深く、大地に沁みこんで行くような雄大さと、その凛とした佇まい・・・

今まで私が聴いていた「コル・ニドライ」、
あれ、いったい何だったんでしょう!?
こういう深々とした奥行きを、
何で今まで聴き取れなかったのか・・・
盛大な拍手に、返礼をくりかえすお二人を見ながら、
己のふがいなさを嘆き、悲しむ・・・

アンコールが1曲、パラディスの「シシリアーノ」。
これは、ステージに用意された小型オルガンとの共演でした。

今夜のプログラム、1時間弱の短いものでしたが、
充分以上に満足のゆく内容でした。
「コル・ニドライ」は言うに及ばず、
バッハのサラバンドも、メンデルスゾーンのソナタも、
ショーソン(「愛と海の詩」の)間奏曲も、
大変美味しくいただきました。

おいしいモノだけ、
それがイイです。

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