111029_ホルンと彫刻の調べ in フィランソレイユ笹丘2011/10/29

2011年10月29日(土) 14:00~ 会場:フィランソレイユ笹丘

ホルンと彫刻の調べ~< Dialogue > 観る・聴く・触れる~

ホルン:日高 剛
ピアノ:大室 晃子
彫刻:片山 博詞

全席自由 入場料:無料 

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ビュッセール:サンテビュールの狩り
グラズノフ:夢
ベートーヴェン:ホルン・ソナタ より 第1楽章

~楽器紹介 ホルン~
~楽器紹介 ピアノ~

ピアノ・ソロ ショパン3曲(子犬、ノクターン、黒健)
ホルン・ソロ ブヤノフスキー:スペイン

カーマイケル:スターダスト
中原達彦:月光のもとで聲を聴く~ホルンとピアノのための~ 2011委嘱作品

アンコール:日本の歌メドレー

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会場となったフィランソレイユ笹丘というのは住宅型有料老人ホーム、
そのエントランスホールで演奏会、という催しでした。
(コンサート用にベヒシュタインのピアノが用意してある)

明日(10/30)には、このメンバーが末永文化センターに移動して、
ヒンデミットやボザ、キルヒナーを聴けるようですが、
本日のお客さんは、このホームの見学希望者の方が中心な様子、
従って聴衆は、ほぼ全員高齢者と施設のスタッフです。

冒頭から、ホルンの朗々たる響きに圧倒されます。
グラズノフ作品でのたおやかな流れにも魅了されるし、
ホルンソロで演奏されるブヤノフスキー作品での鮮やかなテクニックも
輝かしいものでした。

一番驚かされたのは、ホルンの楽器紹介。
普通のホースに小さな「じょうろ」を付けて吹いてみる、という実験で、
鮮やかに鳴り響いたのは、ワーグナーの「ジークフリート」のモチーフの終結部!
ほんの10秒ほどナンですが、この素晴らしさに度肝を抜かれます。
こういうホルンが居てこそのワーグナーなんですねぇ・・・

最も感動的だったのは、最後の中原達彦作品、
日高氏が片山氏の彫刻に感銘を受けて、中原氏に作曲を委嘱した作品だそうで、
その彫刻はこの会場にも展示されているものなんです。
(私の居た場所からは、死角に入って見えない)

その前のトークで日高氏が話していた、
「彫刻は、見るものの感情を反映して表情を変える」という話、
まんま体験してしまいました。
静かに広がってゆくホルンの響き、それに合わせて、
会場の周りに置かれた彫像がゆっくり動き出す(ように感じる)・・・

これは、不思議な感覚ですよォ。

エントランスホールですから、人の行き来もあるし、
予想外の雑音も飛び込んで来ます。
しかしそれらの雑音を大きく包み込んで、音楽がそこに在る、という、
こうあって欲しいと思う音楽空間を体験できたのは何よりの喜びでした。

日高氏のトークを交えながらの1時間半、
非常に充実したひとときでした。
明日のコンサートは、これとは違った形になるんでしょうが、
今の私は、こちらを聴けた幸運を寿ぐ気持ちでいっぱいでアリマス。