170626_日本の現代作曲家の音楽(第6回)「林光」2017/06/27

2017年6月26日(月) 19:00~ 会場:ベニールカフェ

日本の現代作曲家シリーズ
ライブで楽しむ in ベニールカフェ 日本の現代作曲家の音楽 (第6回)
「林 光」 (1931~2012)


演奏:河合拓始(ピアノ) れいら(歌)

プログラム
【歌+ピアノ】
「序奏」と「十二月(じゅうにつき)の歌」(1954)(「森は生きている」より 詩:マルシャーク、訳詩:湯浅芳子)
「ゆき」(1994)                                     詩:林光
「二月」(1988)                                    詩:シュトルム、訳詩:藤原定
「わらび」(1992)                                  詩:林光、万葉集による
「かあさん みずと どろの なか」(1984)   詩:中国のなぞなぞ
「まね」(1961)                                     詩:谷川俊太郎

【ピアノ・ソロ】
「島こども歌2」(1980~84)から:
        「耳切り坊主(みみちりぼうじ)」
        「てぃーち でぃーる/じんじん」
        「アカナ」
        「いい正月(そうぐゎち)や」
        「三村ぬ姉小達(みむらぬ あんぐゎーたー)」

映画「名もなく貧しく美しく」(監督:松山善三)テーマ曲(1961)

「ピアノのための48のうた」(1983)から:
         「雲の中の散歩のうた」
         「きつつきのうた」、
         「悲しみをこらえるうた」
         「死のうた」

「もどってきた日付」(1980)から:
         11月「麦の畠は」
         10月「花の歌」
         6月「ものがたり」
         4月「暗い晩」

【歌+ピアノ】
「すきとおるものが一列」(1994)詩:宮澤賢治
「ぐるぐるまわりの歌」(1979)    詩:長谷川四郎
「歌うな」(1992)                      詩:中野重治
「挿木をする」(1986)               詩:中野重治

アンコール1曲

当日券のお客様がドドッとみえて、ちょっとバタバタしましたが、
シリーズ最終回(第6回)は大盛況に終わりました。
直接師事された方がいらしたり、
河合氏の畑仕事仲間が熱心に写真撮影なさってたり、
先日「もも庵」のステージでお見かけした方もいらしたり、
さまざまなご縁が良い具合に繋がっているようで、
なんだか、ほっこり、でした。

さて、演奏開始。
話し口は控えめな河合氏のピアノが
驚くほど能弁に、クリアに音楽世界に羽ばたいてゆきます。
1~2分の短い曲ばかりなのですが、各曲の表情が実に多彩!

歌の「れいら」氏、前回の「佐藤勝」編でもご登場でしたが、
今回は特にスムーズな歌声でした。
低い方の響きが大変魅力的なので、
シャンソンをお歌いになるときには、これが強力な武器になるのでしょうね。

第2部はピアノ・ソロ、  本日の白眉でした。
月並みな表現ですが、「宝石のような小品」が
一品一品、丁寧に並べられてゆくのを
息を殺して見つめているような・・・

「こんな素敵な作品を書いた人だったんだ!」

もう、圧巻でしたねぇ。

第3部は再び歌とピアノ、そして 最後にアンコールが1曲、
 きらきらちいさなおほしさま(キラキラ星)    訳詩:谷川俊太郎
でした。

終演後のロビーでは、演奏者とお客さんの楽しそうな交流が続いておりました。

今回の 「ライブで楽しむ in ベニールカフェ 日本の現代作曲家の音楽(全6回)」
日頃めったに耳にすることのない作品の数々を、
親密な空間で共有する、という大変貴重な企画でした。
もともとは映画の中心の講演会に音楽を少し、という企画だったものが、
講演者の事情で全面的にキャンセルになったあと、
「では、音楽だけでも」と、再企画されて、今回の形になったものだとうかがいました。
そうでもなければ、選ばれる事のなかった作品たちが
「よっしゃ! とうとう わしらの出番っ!」
嬉々として活躍してくれたシリーズでした、

企画なさった鐘ヶ江氏、そして
参加なさった演奏者の皆さんに、
最大限の敬意と拍手を捧げます。