170301_徳丸聰子ピアノリサイタル~ドビュッシーの夕べ~ ― 2017/03/02
2017年 3月 01日(水)18:00~ 会場:あいれふホール
徳丸聰子ピアノリサイタル ~ドビュッシーの夕べ~
■ ベルガマスク組曲 Suite bergamasque
前奏曲 Prélude
メヌエット Menuet
月の光 Clair de Lune
パスピエ Passepied
■ 版画 Estampes
塔(パゴダ) Pagodes
グラナダの夕べ Soirée dans Grenade
雨の庭 Jardins sous la pluie
---------------- 休 憩 ---------------
■ 前奏曲集 第1集 Préludes pour piano Premier Livre
デルフィの舞姫 - Danseuses de Delphes
帆 - Voiles
野を渡る風 - Le vent dans la plaine
音と香りは夕べの大気に漂う- Les sons et les parfums tournent dans l'air du soir
アナカプリの丘 - Les collines d'Anacapri
雪の上の足跡 - Des pas sur la neige
西風の見たもの - Ce qu'a vu le vent d'ouest
亜麻色の髪の乙女 - La fille aux cheveux de lin
さえぎられたセレナード - La sérénade interrompue
沈める寺 - La cathédrale engloutie
パックの踊り - La danse de Puck
ミンストレル - Minstrels
アンコール1曲
最近、ホール・コンサートにはとんとご無沙汰で、
久方ぶりに出かけたコンサートも、なんともガッカリして帰って来る始末、
「何か月も前から苦労して入手したチケットのコンサートが、これかよ!」
とブーたれる一方だったのですが、
そのコンサートのプログラムに挟まっていたのが今夜のコンサートのちらしで、
「オッ、あれはあれで、意味はあったんだ・・・」 と、なんとなく納得。
しかし今夜のコンサートも、始めのうちは何だか違和感が強くて、
「あー、今夜も途中脱出かぁ?」と天井を仰いでいたのですが、
その「天井」が、大きな転換点になりました!
ステージをまっすぐ見ている分には、
ピアノを弾いている小柄なおばあさん(失礼!)が「聴こえる」だけなんですが、
視線を天井に上げると、
「ドでかいピアノが轟々と鳴り響いているヴィジョンが存在する」、なのですよ。
もう、グイグイと引き込まれてゆきます。
鍵盤を操る指先で、このホール全体が揺り動かされている感覚・・・
「ドビュッシーの前奏曲」で、こんなに一曲一曲ため息が出るのは、
わたしにとっては、初めての経験だと思う。
アッとのけぞってしまったのは「沈める寺」、
ゾワゾワと流れ込む海水が徐々にホール全体を埋め尽くし、
やがて静かに退いてゆく、という、
ありえない状況の渦中に引きずり込まれる感覚。
あの、わたし、この曲がこういう風に聴こえるの、初めてなんですよネ・・・
天井を向くと聴こえ方が変わるのは、古希も間近な私の聴力減衰のせいでしょか?
視線を天井に上げると、当然耳も上を向くわけで、
その分、間接音をより多くキャッチ出来ます。
歳のせいで高音域が極端に減衰しているのは、健康診断でも宣言されてますしね。
年取ると、まあ、いろんな所がカタピシして来るワケで・・・
アンコールは 「アラベスク」だったと思います。
(冨田勲の口笛バージョン、好きだったなぁ)
徳丸聰子ピアノリサイタル ~ドビュッシーの夕べ~
■ ベルガマスク組曲 Suite bergamasque
前奏曲 Prélude
メヌエット Menuet
月の光 Clair de Lune
パスピエ Passepied
■ 版画 Estampes
塔(パゴダ) Pagodes
グラナダの夕べ Soirée dans Grenade
雨の庭 Jardins sous la pluie
---------------- 休 憩 ---------------
■ 前奏曲集 第1集 Préludes pour piano Premier Livre
デルフィの舞姫 - Danseuses de Delphes
帆 - Voiles
野を渡る風 - Le vent dans la plaine
音と香りは夕べの大気に漂う- Les sons et les parfums tournent dans l'air du soir
アナカプリの丘 - Les collines d'Anacapri
雪の上の足跡 - Des pas sur la neige
西風の見たもの - Ce qu'a vu le vent d'ouest
亜麻色の髪の乙女 - La fille aux cheveux de lin
さえぎられたセレナード - La sérénade interrompue
沈める寺 - La cathédrale engloutie
パックの踊り - La danse de Puck
ミンストレル - Minstrels
アンコール1曲
いやいや、凄かった!
今夜あいれふホールに来れなかった方々には、「残念でした」と言うしかない!最近、ホール・コンサートにはとんとご無沙汰で、
久方ぶりに出かけたコンサートも、なんともガッカリして帰って来る始末、
「何か月も前から苦労して入手したチケットのコンサートが、これかよ!」
とブーたれる一方だったのですが、
そのコンサートのプログラムに挟まっていたのが今夜のコンサートのちらしで、
「オッ、あれはあれで、意味はあったんだ・・・」 と、なんとなく納得。
しかし今夜のコンサートも、始めのうちは何だか違和感が強くて、
「あー、今夜も途中脱出かぁ?」と天井を仰いでいたのですが、
その「天井」が、大きな転換点になりました!
ステージをまっすぐ見ている分には、
ピアノを弾いている小柄なおばあさん(失礼!)が「聴こえる」だけなんですが、
視線を天井に上げると、
「ドでかいピアノが轟々と鳴り響いているヴィジョンが存在する」、なのですよ。
このピアノがスゴイ!
クリアーで確信に満ちた足取り、強力なパワーに裏打ちされた繊細な表情、もう、グイグイと引き込まれてゆきます。
鍵盤を操る指先で、このホール全体が揺り動かされている感覚・・・
「ドビュッシーの前奏曲」で、こんなに一曲一曲ため息が出るのは、
わたしにとっては、初めての経験だと思う。
アッとのけぞってしまったのは「沈める寺」、
ゾワゾワと流れ込む海水が徐々にホール全体を埋め尽くし、
やがて静かに退いてゆく、という、
ありえない状況の渦中に引きずり込まれる感覚。
あの、わたし、この曲がこういう風に聴こえるの、初めてなんですよネ・・・
いや、凄かった・・・
久方ぶりにコ-フンしたコンサートでした。天井を向くと聴こえ方が変わるのは、古希も間近な私の聴力減衰のせいでしょか?
視線を天井に上げると、当然耳も上を向くわけで、
その分、間接音をより多くキャッチ出来ます。
歳のせいで高音域が極端に減衰しているのは、健康診断でも宣言されてますしね。
年取ると、まあ、いろんな所がカタピシして来るワケで・・・
アンコールは 「アラベスク」だったと思います。
(冨田勲の口笛バージョン、好きだったなぁ)
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