210312_" Dedicated to my friends… " ― 2021/03/12
BBC フィル から " Dedicated to my friends… " / 2021年3月11日
https://twitter.com/BBCPhilharmonic/status/1369981429027909633
wikipedia ' Nimrod '解説
https://twitter.com/BBCPhilharmonic/status/1369981429027909633
wikipedia ' Nimrod '解説
210313_河合拓始 plays 一柳慧@箱水 ― 2021/03/14
2021年3月13日(土)開演4:00pm(開場3:30pm) 会場:箱崎水族舘喫茶室
<河合拓始 plays 一柳慧「ピアノ音楽・第一~第七(1959~1961)」>
ピアノがポーンと鳴る、
広がり、揺れ、ただよい、ねじれながら次第に消えてゆく、
その一部始終を、ありありと見つめ続ける心地良さ、
長い間、遠ざかっていたものが、いよいよ帰ってきました。
緊急事態宣言は解除されたものの、
感染症対策は続きます。
受付で体温測定と連絡先の記述は必至、
人数限定、予約制で、集まったのは20人弱、
この会場で適度なDistanceをとる事を遵守すると、
この人数になってしまいますねぇ。
ニューヨークでジョン・ケージ(1912~1992)と活動を共にした一柳慧(1933~)が、
1960年前後に作曲した「ピアノ音楽」全7曲を一挙上演。
図形楽譜と言葉指示のみによる爽快なアヴァンギャルド・ミュージック。
3月20日、横浜で開催される一柳慧フェスティバルでの演奏に先立ってのライブです。
滅多に聴けない作品群をぜひご体感ください。
こういう「ゲンダイオンガク」、ラジオやテレビで流れると、
「ん? なんじゃコリャ?」とつぶやいて、ソッコーで消してしまいますよネ?
ところが、実際の現場で、ナマで聴くと、
その豊饒な世界を、夢中で飛び回ってしまうんです!
思うに、現場で聴く音には、
マイクが、どう立ち向かっても、追従し切れない音が、
盛大に含まれていると思うんですよ。
今夜、最初のピアノの音が鳴った時、
「あッ、これだッ!」って思ってのも、それだと思います。
それはもう、サイコーに豊かな2時間だったんですから!
「ピアノが発する音」が多様性に満ちている事は、驚きです。
鍵盤を押さえてアクションを通して弦をフェルトで叩く、なんてのは、ほんの一部に過ぎない!
河合氏のピアノの中は、おもちゃ箱をひっくり返したようで、
様々の個性的な音が交差しております。
こういう「音」が聴ける場所は、ココ以外にあるんだろうか・・・
それとも、ココで聴けるのは河合氏だけ、なんだろうか・・・
もうひとつ、心から感激したのは、第4番アタックなしで弾く、というもの。
静かに静かに河合氏が演奏を始めます。
客席に背を向けて、静かに静かに、弦を撫で始めます
ほぼ何も聴こえない、というか、私の耳には届いて来ない。
私の耳に届いているのは、
店の前を通り過ぎる中学生グループの歓声、
イライラと排気音を噴かせながら通り過ぎる車の音、
空調の微かな吐息、
そして、いつもの、老人性耳鳴り・・・
突然、弦を撫でる音が盛り上がり始める、
その音の輝かしい事、美しい事と言ったら!
なんで、普通のピアニストは、こういう「音」を聴かせてくれないのかッ!?
至福の2時間なのでありました。
河合氏、3月には神奈川県立音楽堂で演奏会、
ご成功を祈ります。
https://www.kanagawa-arts.or.jp/legend/event320/
<河合拓始 plays 一柳慧「ピアノ音楽・第一~第七(1959~1961)」>
ピアノがポーンと鳴る、
広がり、揺れ、ただよい、ねじれながら次第に消えてゆく、
その一部始終を、ありありと見つめ続ける心地良さ、
長い間、遠ざかっていたものが、いよいよ帰ってきました。
緊急事態宣言は解除されたものの、
感染症対策は続きます。
受付で体温測定と連絡先の記述は必至、
人数限定、予約制で、集まったのは20人弱、
この会場で適度なDistanceをとる事を遵守すると、
この人数になってしまいますねぇ。
ニューヨークでジョン・ケージ(1912~1992)と活動を共にした一柳慧(1933~)が、
1960年前後に作曲した「ピアノ音楽」全7曲を一挙上演。
図形楽譜と言葉指示のみによる爽快なアヴァンギャルド・ミュージック。
3月20日、横浜で開催される一柳慧フェスティバルでの演奏に先立ってのライブです。
滅多に聴けない作品群をぜひご体感ください。
こういう「ゲンダイオンガク」、ラジオやテレビで流れると、
「ん? なんじゃコリャ?」とつぶやいて、ソッコーで消してしまいますよネ?
ところが、実際の現場で、ナマで聴くと、
その豊饒な世界を、夢中で飛び回ってしまうんです!
思うに、現場で聴く音には、
マイクが、どう立ち向かっても、追従し切れない音が、
盛大に含まれていると思うんですよ。
今夜、最初のピアノの音が鳴った時、
「あッ、これだッ!」って思ってのも、それだと思います。
それはもう、サイコーに豊かな2時間だったんですから!
「ピアノが発する音」が多様性に満ちている事は、驚きです。
鍵盤を押さえてアクションを通して弦をフェルトで叩く、なんてのは、ほんの一部に過ぎない!
河合氏のピアノの中は、おもちゃ箱をひっくり返したようで、
様々の個性的な音が交差しております。
こういう「音」が聴ける場所は、ココ以外にあるんだろうか・・・
それとも、ココで聴けるのは河合氏だけ、なんだろうか・・・
もうひとつ、心から感激したのは、第4番アタックなしで弾く、というもの。
静かに静かに河合氏が演奏を始めます。
客席に背を向けて、静かに静かに、弦を撫で始めます
ほぼ何も聴こえない、というか、私の耳には届いて来ない。
私の耳に届いているのは、
店の前を通り過ぎる中学生グループの歓声、
イライラと排気音を噴かせながら通り過ぎる車の音、
空調の微かな吐息、
そして、いつもの、老人性耳鳴り・・・
突然、弦を撫でる音が盛り上がり始める、
その音の輝かしい事、美しい事と言ったら!
なんで、普通のピアニストは、こういう「音」を聴かせてくれないのかッ!?
至福の2時間なのでありました。
河合氏、3月には神奈川県立音楽堂で演奏会、
ご成功を祈ります。
https://www.kanagawa-arts.or.jp/legend/event320/
210314_パイプオルガン伴奏で聴く マタイ受難曲ハイライト ― 2021/03/15
2021年03月14日(日) 時間:17:30開演(18:30終演予定)
会場:ホテル日航福岡新館3階「チャペルプリエール」
パイプオルガン伴奏で聴く
マタイ受難曲ハイライト
◆オルガンと指揮 池田泉
◆テノール:小牧達彦、ソプラノ:志方緑、バス:森善虎
◆コレギエム・プリエール合唱団
昨日、過剰に興奮したせいか、本日は足腰が重い。
なだめなだめつつ、博多駅前へ。
検温と受付を済ませて会場に上がると、すでに多くの席が埋まっていて、
と言っても、ベンチ席は1席ごとに空席設定なので、
例年の満席の半分、なんですけどね。
開演前に、池田氏の解説、
今夜は合唱2部が、別位置で歌うとのこと、
さて、どうなるか・・・
曲順は以下の通り、
No1-No3 開幕の合唱 ’Kommt,ihr Tochter,helft mir klagen,'から
Evangelistのレチタティーボ そしてコラール’Herzliebster Jesu’ まで
No8 ソプラノアリア 'Blute nur'
一気に第2部に飛んで
No45a-No49 民衆の咆哮'Lass ihn Kreuzigen' から ソプラノのアリア 'Aus Liebe'
ますますたけり狂う民衆の叫び部分は飛ばして
No54 コラール 'O Haupt voll Blut und Wunden'(前半のみ)
No56-No57 バスのレチタティーボとアリア 'Komm, susses Kreuz'
No58 ゴルゴタの丘、民衆の嘲り
No61-No65 イエスの最期,地震からバスのレチタティーボとアリア 'Mache dich,mein Herze,rein'
No67-No68 レチタティーボ 'Nun ist der Herr zur Ruh gebracht' から
終結の合唱 'Wir setzen uns mit Traenen nieder'
ソプラノ、バス、合唱の活躍部分がピックアップされています。
会場:ホテル日航福岡新館3階「チャペルプリエール」
パイプオルガン伴奏で聴く
マタイ受難曲ハイライト
◆オルガンと指揮 池田泉
◆テノール:小牧達彦、ソプラノ:志方緑、バス:森善虎
◆コレギエム・プリエール合唱団
昨日、過剰に興奮したせいか、本日は足腰が重い。
なだめなだめつつ、博多駅前へ。
検温と受付を済ませて会場に上がると、すでに多くの席が埋まっていて、
と言っても、ベンチ席は1席ごとに空席設定なので、
例年の満席の半分、なんですけどね。
開演前に、池田氏の解説、
今夜は合唱2部が、別位置で歌うとのこと、
さて、どうなるか・・・
曲順は以下の通り、
No1-No3 開幕の合唱 ’Kommt,ihr Tochter,helft mir klagen,'から
Evangelistのレチタティーボ そしてコラール’Herzliebster Jesu’ まで
No8 ソプラノアリア 'Blute nur'
一気に第2部に飛んで
No45a-No49 民衆の咆哮'Lass ihn Kreuzigen' から ソプラノのアリア 'Aus Liebe'
ますますたけり狂う民衆の叫び部分は飛ばして
No54 コラール 'O Haupt voll Blut und Wunden'(前半のみ)
No56-No57 バスのレチタティーボとアリア 'Komm, susses Kreuz'
No58 ゴルゴタの丘、民衆の嘲り
No61-No65 イエスの最期,地震からバスのレチタティーボとアリア 'Mache dich,mein Herze,rein'
No67-No68 レチタティーボ 'Nun ist der Herr zur Ruh gebracht' から
終結の合唱 'Wir setzen uns mit Traenen nieder'
ソプラノ、バス、合唱の活躍部分がピックアップされています。
Evangelistの小牧氏、頻発する高音が若干苦しげながら、好演でした。
アクロスにEvangelistが居るというのは、頼もしいかぎりです。
志方、森両氏のソロも好演でしたが、
なんと言っても うなってしまうのは、池田氏のオルガンです。
管弦楽パートに全く不足を感じさせないのは、どういったMagicなのかと、
頭をひねってしまう。
さて、問題は、合唱です。
今夜は合唱が2か所に分かれて歌っております。
一部はオルガンの横、二部は祭壇横出入り口の外(!)
この態勢で前奏なしのコラールを歌うと、かなりズレます。
民衆の咆哮も嘲りも、ズレます。
これは、参った。
コロナ禍の収束を待つしかないか・・・
思いがけず感動的だった場面がありました。
イエスがこと切れた後、コラール 'Wenn ich einmal soll scheiden' になります。
半ばほど過ぎたところで、突然モニターの画面が切り替わると、
祭壇横出入り口の外で歌うコーラスが映し出されました。
誰からも見えない場所で熱心に歌い続けるコーラス、
思わず声を上げそうになるほど衝撃的なショットでした。
終演後、駅そばのビルで食事、
あまり来ることがない場所なので、地下の食堂を見学してみると、
オープンな居酒屋店では、若者たちが額を寄せ合って賑やかに歓談中、
仕切りもマスクもなし・・・
コロナ禍自粛生活、来年まで続きそう。
アクロスにEvangelistが居るというのは、頼もしいかぎりです。
志方、森両氏のソロも好演でしたが、
なんと言っても うなってしまうのは、池田氏のオルガンです。
管弦楽パートに全く不足を感じさせないのは、どういったMagicなのかと、
頭をひねってしまう。
さて、問題は、合唱です。
今夜は合唱が2か所に分かれて歌っております。
一部はオルガンの横、二部は祭壇横出入り口の外(!)
この態勢で前奏なしのコラールを歌うと、かなりズレます。
民衆の咆哮も嘲りも、ズレます。
これは、参った。
コロナ禍の収束を待つしかないか・・・
思いがけず感動的だった場面がありました。
イエスがこと切れた後、コラール 'Wenn ich einmal soll scheiden' になります。
半ばほど過ぎたところで、突然モニターの画面が切り替わると、
祭壇横出入り口の外で歌うコーラスが映し出されました。
誰からも見えない場所で熱心に歌い続けるコーラス、
思わず声を上げそうになるほど衝撃的なショットでした。
終演後、駅そばのビルで食事、
あまり来ることがない場所なので、地下の食堂を見学してみると、
オープンな居酒屋店では、若者たちが額を寄せ合って賑やかに歓談中、
仕切りもマスクもなし・・・
コロナ禍自粛生活、来年まで続きそう。
210324_small_spring ― 2021/03/24
210325_第15回 楽興の時 室内楽演奏会 ― 2021/03/26
2021年03月25日(木) 18:00開演 会場:末永文化センター
第15回 楽興の時 室内楽演奏会
【プログラム・演奏者】
■ R.シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
Vn/篠崎史紀 杉山和駿
Va/榎本知香
Vc/原田哲男
Pf/古澤晃希(1,2楽章) 木山信明(3,4楽章)
----- 15分空気入れ替え -----
■ A.ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 作品81
Vn/篠崎史紀 北川琴葉
Va/猿渡友美恵
Vc/原田哲男
Pf/樋口 真弥子(1,2楽章) 松浦かれん(3,4楽章)
----- 15分空気入れ替え -----
■ J.ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34
Vn/篠崎史紀 杉山和駿
Va/井上麗香
Vc/原田哲男
Pf/前田紗希(1,2楽章) 谷口雄紀(3,4楽章)
ピアノ五重奏曲で最人気の3曲。
篠崎史紀氏と原田哲男氏は3曲連続で登場、
あと猿渡友美恵氏がDvorakで参加する以外は、セミナー参加者 ということかな?
天神からのバスは大渋滞、
「緊急事態宣言解除」とはいえ、この混み方、本当に大丈夫なんか?
ブツクサほざいているうちに、開演時間オーバーで会場到着、
かろうじて、滑り込みセーフ、という慌ただしさで聴き始めます。
シューマンとドヴォルザークの2曲、
録音されたものを聴くと、なんか音程がゾワゾワッとするものが多くて、
ついつい、敬遠しがちなんですが、
こうしてナマで聴くと、スルスルッと聴けてしまうのが不思議です。
(ウチの再生装置の問題か?)
さらに、「あ、ここはこういう展開とバランスなのか」という気付きの場面も多く、
興味深く聴き進みます。
第15回 楽興の時 室内楽演奏会
【プログラム・演奏者】
■ R.シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
Vn/篠崎史紀 杉山和駿
Va/榎本知香
Vc/原田哲男
Pf/古澤晃希(1,2楽章) 木山信明(3,4楽章)
----- 15分空気入れ替え -----
■ A.ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 作品81
Vn/篠崎史紀 北川琴葉
Va/猿渡友美恵
Vc/原田哲男
Pf/樋口 真弥子(1,2楽章) 松浦かれん(3,4楽章)
----- 15分空気入れ替え -----
■ J.ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34
Vn/篠崎史紀 杉山和駿
Va/井上麗香
Vc/原田哲男
Pf/前田紗希(1,2楽章) 谷口雄紀(3,4楽章)
ピアノ五重奏曲で最人気の3曲。
篠崎史紀氏と原田哲男氏は3曲連続で登場、
あと猿渡友美恵氏がDvorakで参加する以外は、セミナー参加者 ということかな?
天神からのバスは大渋滞、
「緊急事態宣言解除」とはいえ、この混み方、本当に大丈夫なんか?
ブツクサほざいているうちに、開演時間オーバーで会場到着、
かろうじて、滑り込みセーフ、という慌ただしさで聴き始めます。
シューマンとドヴォルザークの2曲、
録音されたものを聴くと、なんか音程がゾワゾワッとするものが多くて、
ついつい、敬遠しがちなんですが、
こうしてナマで聴くと、スルスルッと聴けてしまうのが不思議です。
(ウチの再生装置の問題か?)
さらに、「あ、ここはこういう展開とバランスなのか」という気付きの場面も多く、
興味深く聴き進みます。
さて、最終曲はブラームス、
お目当ては、谷口雄紀氏のピアノ演奏でしたが、
これが、まあ、予想を上回る快演。
谷口氏のピアノ、ソロ演奏を2回ほど聴きましたが、
その度に「いいピアニストだ」と感心しておりましたが、
アンサンブル演奏に、ここまで驚かされてしまうとは・・・
優秀なサッカー選手は、なぜ、あのように的確な場所にボールを運べるのか、
という解説で、こういう話がありました。
優秀な(スポーツ)選手というのは、上空から全体を俯瞰する「眼」を持っていて、
常に全体の動きを把握出来ているので、
わずかなスキを見つけて、万全のタイミングでピンポイントに球を運べるのだ、
という話でした。
この、「俯瞰的な眼」、
今夜の谷口氏の演奏、それだったように思います。
第3楽章の「嵐」の中、荒れすぎることなく裏で支え続け、
第4楽章、各楽器ソロとの流麗な対話、
ますます興奮し続ける音楽を、冷静に見据えつつ、
全体を圧倒的フィナーレに導いてゆく、「力」。
「何回か聴いて良かったからって、我田引水がひどすぎねーか!?」
という、あなたのご意見、もっともだと思います。
何か月も生演奏から遠ざかっていたわけで、
自分でも、過分な興奮状態であるような気は、正直、いたしております。
ただ、この「俯瞰的な眼」、
今まで、あまり経験したことのない感覚だったものですから、
こういう時は、思いっきり派手に興奮しておこうではないか、
行く末も長くはないことだし、
と、年寄りなりに思ったわけでございまして、はい。
もう一人、忘れてはいけない人が居ます。
息を切らせて会場になだれ込んだ時、
「ん?なんで「濱家」が?」と思ったのは、ヴァイオリンの杉山和駿氏でした。
途中、出演者紹介を読むまで、この方は講師なのだと思い込んでおりました。
それほど堂々たる態度、見事な演奏であったわけです。
藝大4年在学中とのこと、今後の活躍が楽しみです。
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