130518_原田禎夫語録☆2013/05/18


twitterのまとめサイトに、
『カルテットで世界を制した原田禎夫さん』の語録が・・・

http://togetter.com/li/504370



130520_山下洋輔 Solo & More (第2回けやき通り音楽祭)2013/05/20

2013年5月19日(日)  18:30~ 会場:中央市民センター

第2回 けやき通り音楽祭
 ビューティフル、"JAZZ" 山下洋輔 Solo & More
AltSax 米田裕也
Perc.    熊本比呂志


古い映画館のようなブザーが鳴って会場の照明が落ちると
軽い足取りでにこやかに登場してくる山下洋輔氏・・・
驚くのは、5月も終盤だというのにびっしりと朝霜が降りた頭髪、
さらに、「この人、こんなに小柄だったか・・・」

Solo & More と題された今夜のライヴ、
まずはピアノソロでスタート。

「あー、この曲、なんて題名だっけ・・・えとえとえと・・・」 、
いつものように私の記憶は とんと当てにならない!
それにしても、大好きな曲が見事に流れてゆく心地良さ!
(聞くところによると、最近のライヴはいつもこの曲だとか・・・)

2曲目からは & More な 若者2人が加わってトリオ演奏。
(もしかして孫と言ってもおかしくない年代か?)
バリバリと疾走する即興が頼もしい若者たちでした。
反面、スローな局面では足元に、ふっと、スキが見えたりして、
そこをポロリ、ポロリと埋めてゆく洋輔氏、
実に暖かいデス。

ロビーのCD販売を見回して
ソロ演奏を集めた「スパークリング・メモリーズ」というCDをゲト。
(ナント、70歳記念アルバムですと?!)
「そうか、あの曲の名前は  " I'll remember April "  だったか!」
「ん、" さくらさくら " も 入ってる・・・」

サックスはフリーのスピード感が素晴らしかったし、
パーカッションの足鈴(?)も実に効果的だったけど、
最後まで心に残るのは リリカルなソロ・ピアノの記憶、なんすネ。
改めてCDで聴く " I'll remember April " や " さくら" は ちょっと性格が違ってて、
昨夜の演奏が格別だったように思えるんですが、
代わりに " Only Look at You " とか " Memory is A Funny Thing " などの
今まで知らなかった名曲を発見出来たし、
" シャボン玉 " や 最後の " 鳥の歌 " も イイ!

演奏の間のMCトークがまた洋輔氏の魅力のひとつ!
世界各地の映画祭や音楽祭での出来事、
各国の特殊事情が巻き起こすトラブル、なんてのが
肩の力が抜けた飄々とした描写で語られます。
クールなまなざしと暖かな心が両立している所が、
広範な層に受け入れられる原因なのだと思うなあ。

演奏された曲は、だいたい 以下のようでした。
(暗闇でのメモなので、読み出しにひと苦労・・・)
I'll remember April (solo)
南風
幻燈辻馬車
Spider
------  休憩 ------
さくらさくら (solo)
チュニジアの夜
In a Sentimental Mood
Grooving Parade
クルディッシュ・ダンス

アンコール:テキーラ!

130521:松下隆二ギターコンサート (第2回 けやき通り音楽祭)2013/05/23

2013年5月21日(火)  19:30~ 会場:珈琲美美

第2回 けやき通り音楽祭
松下隆二ギターコンサート

J.S.バッハ:プレリュード BWV998
J.S.バッハ:サラバンドとドゥーブル BWV1002
S.L.ヴァイス:パッサカリア
(19世紀の3つのギター・エチュード)F.ソル、N.コスト、A.ルビーラ

-----  休憩  -----

J.トゥリーナ: セビジャーナ
J.G.クレスポ: ノルテーニャ
A.バリオス: ワルツ No.4
F.タレガ: カプリチオ・アラベ
M.デ.ファリャ: 粉屋の踊り

アンコール2曲


前半は古いタイプのギターでバロック周辺の曲を、
後半はモダン・ギターで中南米・スペインの楽曲を、
というコンサートでした。
30人も入れば肩と肩が触れ合う広さの会場でゆったりと聴き入るギター音楽、
至福のひとときでありますヨ。

久しぶりに聴く松下氏のギター、Magicalでありマス。
後半のノルテーニャ(北国の女?)、
演奏が進むうち、しきりに現在地を確認している自分に気がついて驚きます。
別の世界と この世界とを行き来しているような、不思議な感覚・・・
こういう感覚、ほかの演奏家から感じたことは無いなぁ。

アンコールは2曲でした。
(最初のアンコールで大幅に調弦を変えるから、2曲目はナイと断言されたんですが、
 多くの拍手に押し戻されて・・・)
1.シューマン:美しい5月に~トロイメライ
2.ポンセ:エストレリータ

「詩人の恋」の冒頭曲、「美しい5月に」の柔らかい響きが、沁みます。

130524:北口大輔 チャリティ チェロコンサート (第2回 けやき通り音楽祭)2013/05/25

2013年5月24日(金)  19:30~ 会場:大名クロスガーデン
第2回 けやき通り音楽祭
北口大輔 チャリティ チェロコンサート

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
P.ヒンデミット:無伴奏チェロp・ソナタ Op.25-3 No.3-III
-------- 休憩 --------
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011
G.カサド:無伴奏チェロ組曲

アンコール2曲

初めての会場というのは楽しみなもの、
ワクワク、出かけます。

国体道路から入ると、紺屋町通りの突き当たり、ジョーキュウ醤油のとなり、
西通りから入ると、一風堂総本店前を過ぎて突き当たりの角、ということになります。

若者の町の中心にキリスト教会・・・
 ※「大名クロスガーデン誕生はすぐ」
  http://blog.goo.ne.jp/hiraoch_essay/e/3a9b5f11acf649dda1a7ffa75d77917b

さて、コンサート。
圧倒的な迫力に狂喜したのは、ヒンデミットとカサドの2曲でした。

ヒンデミット、
この作曲家、ちょっと苦手かなぁ・・・と思いつつ聴き始めます。
やがて、目を見張ることになる・・・
プログラム・ノートに紹介されている
「曰く、難しい、面白くない、カタルシスがない、華がない」
という一般評価をそのまま逆に読んでみると、
今夜の演奏を思い浮かべることが出来ます。
「軽々と、魅惑に満ちて、フワっと華に包まれ、極上のカタルシスに至る!!!」
こういう演奏は、「サロン」では聴けない・・・かな・・・?

そして最後のカサド、再び最上フォームの鮮やかな演奏で、
見事なスパニッシュ・ダンスを「踊って」みせてくれました。

アンコールはバッハの無伴奏第6番からガヴォット、ともう1曲。
先日聴いた山下洋輔のソロを思い出すような、自由さが格別でした。

珈琲美美でのサロンコンサートと今夜のホールコンサート、
語りかける距離の違い、を強く感じます。
バッハは至近距離で親密に聴きたい、
ヒンデミットやカサドは広い場所でスケール大きく聴きたい、
ということですね。

以下は、コンサートから離れて。

このあたりに来るのは本当にひさしぶりなので、
おのぼりさん状態で歩き回っちゃいます。

少し先の呼び込みに誘われて、ロバーツコーヒーへ。
金曜日の夕方、若者でにぎわう中、
奥のソファー席にはマッスル系の若者が3人、
やがて立ち上がって帰り支度、
それぞれ自分のカップをカウンターまで運んで
「ごちそうさまでしたぁ」と会釈して帰っていった。

やるじゃん!

帰りのバス、親子連れが降りてゆきます。
荷物をまとめている父親の横で、
早くおとうたんと手をつなぎたくて跳ねてる男の子、

きょうはいい一日だった。
見上げれば、雲ひとつない夜空に
見事な満月・・・

130525_第5回ベニール・カフェ コンサート 《リスト》2013/05/26

2013年05月25日(土) 19:00~21:00 会場:ベニール・カフェ

第5回 ベニール・カフェ コンサート ~クラシック音楽とコーヒーを愉しむ会~
《名曲 お話と演奏》

お話(60min):山本成宏
「ピアノの魔術師リストの愛と生涯」

ピアノ演奏(30min):藤野誠也
ラヴェル:スカルボ(「夜のガスパール」 から)
リスト:メフィストワルツ
リスト:ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲

アンコール:花火(ドビュッシー)

いよいよ梅雨入り間近な蒸し暑さ、
それでもベニール・カフェ、今夜も超満員でした。

詳しいレジュメと資料の用意された山本氏のレクチャー、
細かくメモを取る方も多いんデス。
毎回おなじみの方も多数、
いよいよプラチナ・チケット、かな?

今夜のライヴ演奏は藤野誠也氏のピアノです。
女性たちの「イケメン」というささやきが絶えませんでしたが、
実物は「正統派の好青年」という印象でした。
(女性たちの声援が大きいのは、うなずけます。)

ここのアップライト・ピアノでこのプログラムというのは、
かなりの冒険だと思うんですが、
それでも果敢に挑戦する姿が評判の原因かもしれない。
徐々に調子が上がって、最後の「ダンテを読んで」の後では、
この会場ではめずらしく「ブラヴォー」まで飛び出します。

終演後の楽屋の混み方も、いつもの倍近くだったような・・・

130526_めぐりあいの音楽祭 (第2回 けやき通り音楽祭)2013/05/26

2013年05月26日(日) 11:30~  会場:けやき通り一帯協賛店

第2回 けやき通り音楽祭 めぐりあいの音楽祭

けやき通り一帯の店舗六店で一斉にミニ・コンサートが開催されました。
いろんな店で、いろんな音楽を聴けるという仕組みですネ。
感覚としては、ラ・フォル・ジュルネのけやき通りヴァージョン、かな?
(鳥栖には今年初めて出かけましたが、イイ感じでしたヨ)
45分~1時間、「もう少し欲しいけど、これでも満足」という長さかいい。
普段あまり立ち寄らない店にちょっと寄ってみる、とか、
1箇所だけ、好きな演奏家だけ聴いてみる、とか。

私が聴いたのは以下の3つ。

11:30~ @ベニール・カフェ
いわつなおこ アコーディオン演奏
軽快に流れるアコーディオンの響き。
ミュゼット、シャンソン、タンゴ と続きます。

El Ultimo Cafe(最後のコーヒー) という曲が、実に沁みるゼ!

14:30~ @ベニール・カフェ
河合拓始 ピアノ・ソロ(朗読)
TAKUJI KAWAI WEB
http://www.sepia.dti.ne.jp/kawai/
この写真見ると、ちょっとビビッちゃいますけどネ、
実物は、「硬派なイケメン」でした。

スキンヘッド、裸足で登場、
関連する詩の朗読とピアノ演奏というスタイルでした。

1.R.シューマン:「子どもの情景」から6曲
    各曲のタイトルを読み上げてから演奏へ
2.河合拓始:ヘッセに寄せて
  夏の終わり
  秋の雨
  灰色の冬の日
  春の散歩

     ヘッセの詩文朗読とあわせて
3.藤枝守:植物文様第22集 ”向日葵(ひまわり)”から 3曲
4.ビクトル・ハラ(高橋悠治 編曲):耕すものへの祈り
5.ダニーボーイ(アイルランド民謡)


2~4については、よくわからない、としか私には言えないんですが、
不思議な心地良さがあって、出来ればもうすこし聴いてみたい・・・とか・・・

冒頭の「子どもの情景」、甘さを感じさせないキリッとした音楽が印象的でした。

ロビーに用意されてたトイ・ピアノで演奏された「マ・メール・ロワ」、
ゲットしておくべきだったかなぁ・・・

16:00~ @イタリアン Gra*Pre
立花洋一 JAZZキーボード
最初の Memories of You が流れ始めた瞬間、
首の後ろ辺りがムズムズッとして、肩の力がスーッと抜けて、
「あー、これだ!これっ!」っていう、あの感じがやってきました。

時代を追ってプログラムは進みます。
時々シンセサイザーの音が混じるんですが、
この使い方も抜群にセンスがいいなぁ。

拍手に答えてのアンコールは
What a Wonderful World でしたが、これがまた、
「これ、仕込じゃないの?」と思うほど見事なエンディングになりました。

このお店、マスターひとりで切り盛りされているようで、
気さくな感じが好印象。
今度、あらためて行ってみたいナ。