120917_第14回福岡古楽音楽祭古楽講演会2012/09/17

台風16号に翻弄された第14回福岡古楽音楽祭が終了しました。

福岡古楽音楽祭の柱は3つ、
1.一流の古楽奏者によるコンサート(有料)
2.その方々による公開レッスン(聴講無料)
3.アマチュア古楽音楽家によるフリーステージ(入場無料)
ということなのだそうです。

ワタクシ的にはもうひとつ目玉がありまして、それが 古楽講演会(入場無料)
とくに1昨年の
「17 ~ 18 世紀のヴァイオリン音楽と演奏法の変遷」 講師:寺神戸亮
とか、昨年の
「ミサ曲の歴史と声の文化の変遷」 講師:西原稔
などは、
「こんなの、料金払ってでも聴きたいぞぉ」と思うような講演会でありました。
昨年と同じ西原氏の講演会、今年も勇んで出席してきたワケでアリマス。

9/16 1630~ 古楽講演会 あいれふ講堂 入場無料
 「ベートーヴェンとピアノ ~作品を通してみるピアノの音域」
  講師:西原 稔( 桐朋学園大学教授・音楽学部長・音楽社会史 )


今年も講演席の周りにはCDが山と積まれておりました。
これを駆使してベートーヴェンのピアノの世界に斬り込んでゆくわけですねぇ。
ついつい武者震いが・・・


あっという間の1時間でした。
「そろそろ時間なのですが・・・」と講者が呟いてはじめて、
「ぇぇぇぇええええぇぇぇぇ もうそんな時間? ガァーン!!!」 とか思うわけですナ。


A4版12ページに及ぶレジュメが配られます。
ギッシリ詰め込まれた譜例の数々、その事例の詳細、
これを読むだけでも十分面白くて、講演が始まるまで読み耽っておりました。

ベートーヴェンのピアノ曲に「こだま」する室内楽の響き、
さらに、その時代に使用していた楽器との葛藤の昇華物としての作品の在りよう
といったテーマでお話が進んで行きます。
実際のその箇所を耳で確かめるためにCDの山が用意されたわけですが、
残念ながら備え付けのCDプレーヤーの機能不全で、
大半は西原氏の「口三味線」で代用するしかないという事態になりました。

大学の教授がそんなことを・・って、普通だったら思うんでしょうが、
この方の場合は、何とかして自分の考えていることを分かって欲しいという
アっツイ情熱がオーラとなって燃え盛っているのが見えますし(・・・?)、
そのためならなんだってやっちゃう!という強い意志がビシビシと伝わってくるので、
聴いている方としては、少々めんどうな回路であっても、
なんとかついていってみようと、一歩踏み込んでゆく気にさせられてしまうんですね。

こういう授業を普通に受けられる桐朋学園大学の生徒さんは幸せだなぁと
実にうらやましく思ったのでアリマシタ。

コメント

トラックバック