181110_call & response2018/11/10

内田樹氏の連続Tweet

内田樹@levinassien
おはようございます。今日はこれから東京自由大学で講演。「一神教と論語」というなんだかよくわからないテーマです。まだ何も準備していないので、これから必死のパッチで仕込みです。でも、あと1時間しかない・・・残りは新幹線車内です。ほんとに自転車操業。

内田樹@levinassien
ごはん食べているうちにレヴィナスのresponsabilité「応答可能性」とは「呼びかけが先にある」ということだから、それは時間意識の生成のことではないかと思い至り「おお、全部が繋がった」となりました。「時間意識を持たない人間」が生きていた時代を想定しないと一神教の意味はわからないのでした。

内田樹@levinassien
「応答可能性」に対応するのは「召命」です。call&responseという楽曲形式の発生もおそらくは時間意識の生成、一神教の成立と同時的だった。多神教とは時間意識の欠如のことであり、だから朝三暮四・守株待兎・矛盾といった「時間意識をもたない人」を愚弄する物語が教化的に語られた、と。

内田樹@levinassien
あ、そうか。Mission impossible って「これ」なんだ。ミッションを告げる呼びかけの声は「自動的に消去」され、不可能なミッションだけが残る。イーサン・ハントはアブラハムとして一神教生成の瞬間を再演しているわけでしたか。なるほどなるほど。

内田樹@levinassien
いや、無理やりに何かをアウトプットしようとすると、人間とんでもないことを思いつくものです。仕込みより持ち出しが大切だということですね。あ、そうか。それで貨幣が生まれたのか。いろいろなことがわかった朝ごはんでした。

内田樹@levinassien
さて、仕込みも終わったから今年67回目の新幹線で、東京へごう。



講演終了後のTweet

内田樹@levinassien
質疑応答では「他者からの呼びかけ」が自分を霊的成熟に導くものかどうか訊かれました。基準はかんたんです。「それを聴いたあとに呼吸が深くなった」「お腹が空いた」「ずっと先延ばしにしていた『やらなければいけないこと』を思い出した」なら、それは聴取すべき他者からの言葉です。

内田樹@levinassien
逆に、「それを聴いた後に身体が硬直して、息が浅くなった」「胃袋がきゅんと縮んだ」「やることは『これ』しかないと思った」なら、それは聴いてはいけないメッセージです。あなたを自由にしないものに従ってはいけません。真理とはあなたを自由にするもののことです。

内田樹@levinassien
僕のこのメッセージも含めてです、もちろん。