181230_下野竜也氏による指揮者講習会2018/12/31

2018年12月30日(日) 10:00〜18:00 会場:末永文化センター

下野竜也氏による指揮者講習会
講師:下野竜也
内容:管弦楽を使っての実際的な実習およびリハーサル
曲目:ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調「合唱付き」
聴講料:2,000円
講習会についてのお問い合わせ等: 引地 (ひきち) まで


年末で何かと用事が・・・
私が到着したのは、午後の部が始まる頃でした。

まさかとは思っていましたが、
フルオーケストラに加えて、プロのソリスト4名と合唱が参加するという、
いまどき、なんとも豪勢な講習会でした。

豪勢といえば、アマチュア講習生に交じって、
プロとして幅広く活躍されている演奏家の方々もちらほら、
「えッ!あの人が?」と思う方が、次々指揮台に登られると、
「いい年末だなぁ・・・」とほくそ笑んでしまう。

下野氏の第九、先日九響との共演をアクロス福岡の3階で聴きました。
軽快なテンポで展開する「第九」は新鮮でしたし、
第4楽章の合唱陣も、驚くほど鮮烈な合唱を聴かせてくれましたが、
疑問だったのは、はたして合唱にこの人数が必要だったのかという事、
あのオケの編成で、この合唱団の実力なら、
半数の精緻な合唱の方が効果的だったのではないか、
という事でした。


本日のオケ編成、九響第九の、ほぼ倍人数の編成でした。
プロとアマの違いもあるし、単純に人数だけでは比較できませんね。
合唱は先日のおよそ半分の人数でした。
アクロスの3階と、本日末永の指揮者から5メートルの距離の差、
会場容積の違いも大きいし、単純に比較できないのは重々自覚しつつ、
「第九を聴いたぁ!」と思えるのは、本日の末永でした、
  (LPがモノーラルからステレオに変わる時代の記憶が鮮明な年代には、
   この会場の一種飽和状態寸前の音響にノスタルジアが存在するのかも・・・)

受講者の持ち時間は、ひとり約15分、
次々に入れ替わって指揮台に立つのですが
それぞれに、適格なアドヴァイスが下野氏から飛びます。
(オケを退屈させない巧みなジョークで爆笑をとりながら)

どう動けばオケを掌握できるのか、
どうコミュニケーションを取れば、望む響きを引き出せるのか、
言われてみれば「なるほど」と思うけど、自分ではなかなか気づけない事も多い。

受講者の演奏で一番印象に残っているのは、
ご高齢の男性が指揮された第3楽章冒頭、
丸めた両手の中で、しみじみと、まろめ、いたわり、抱きしめる、
ギラギラしたものを捨て去ったあとの、清明な世界・・・

現在の第九演奏様式からは離れているのかもしれませんが、
ボロボロとあふれる涙を必死に抑えながら聴いておりました。
「こういう方もいらっしゃるんだ・・・」

1時から始まった午後の部も、いよいよ大詰め、
第4楽章を4人のリレーで演奏、
2番目 テノールソロの Alla marcia からフーガの部分を振るのは引地氏、
15年間、この会を主導してきたご本人です。
その事は充分承知しているオケメンバー、彼の指揮を盛り立てようと大奮闘してる!

4番目の終結部は九響のコントラバスで活躍なさった吉浦氏、
コンマスの後藤氏とともに、この会の大黒柱ですね。
堂々たる風格の指揮で、フィナーレはアッチェレランドでした。

すべてが終わって最後のご挨拶、ここで

絶句!

この会、今回で一応最終回、ということになるそうです。

引地氏個人の企画・実践の催しで15年も続いてきたわけですから、
そろそろお休みの時間があっても不思議ではないですね。
少し時間をおいて、またの機会を待つことにいたしましょう。

引地さん、

長い間、本当に、ご苦労さまでした。


そして、ありがとうございました。








コメント

トラックバック