130520_山下洋輔 Solo & More (第2回けやき通り音楽祭)2013/05/20

2013年5月19日(日)  18:30~ 会場:中央市民センター

第2回 けやき通り音楽祭
 ビューティフル、"JAZZ" 山下洋輔 Solo & More
AltSax 米田裕也
Perc.    熊本比呂志


古い映画館のようなブザーが鳴って会場の照明が落ちると
軽い足取りでにこやかに登場してくる山下洋輔氏・・・
驚くのは、5月も終盤だというのにびっしりと朝霜が降りた頭髪、
さらに、「この人、こんなに小柄だったか・・・」

Solo & More と題された今夜のライヴ、
まずはピアノソロでスタート。

「あー、この曲、なんて題名だっけ・・・えとえとえと・・・」 、
いつものように私の記憶は とんと当てにならない!
それにしても、大好きな曲が見事に流れてゆく心地良さ!
(聞くところによると、最近のライヴはいつもこの曲だとか・・・)

2曲目からは & More な 若者2人が加わってトリオ演奏。
(もしかして孫と言ってもおかしくない年代か?)
バリバリと疾走する即興が頼もしい若者たちでした。
反面、スローな局面では足元に、ふっと、スキが見えたりして、
そこをポロリ、ポロリと埋めてゆく洋輔氏、
実に暖かいデス。

ロビーのCD販売を見回して
ソロ演奏を集めた「スパークリング・メモリーズ」というCDをゲト。
(ナント、70歳記念アルバムですと?!)
「そうか、あの曲の名前は  " I'll remember April "  だったか!」
「ん、" さくらさくら " も 入ってる・・・」

サックスはフリーのスピード感が素晴らしかったし、
パーカッションの足鈴(?)も実に効果的だったけど、
最後まで心に残るのは リリカルなソロ・ピアノの記憶、なんすネ。
改めてCDで聴く " I'll remember April " や " さくら" は ちょっと性格が違ってて、
昨夜の演奏が格別だったように思えるんですが、
代わりに " Only Look at You " とか " Memory is A Funny Thing " などの
今まで知らなかった名曲を発見出来たし、
" シャボン玉 " や 最後の " 鳥の歌 " も イイ!

演奏の間のMCトークがまた洋輔氏の魅力のひとつ!
世界各地の映画祭や音楽祭での出来事、
各国の特殊事情が巻き起こすトラブル、なんてのが
肩の力が抜けた飄々とした描写で語られます。
クールなまなざしと暖かな心が両立している所が、
広範な層に受け入れられる原因なのだと思うなあ。

演奏された曲は、だいたい 以下のようでした。
(暗闇でのメモなので、読み出しにひと苦労・・・)
I'll remember April (solo)
南風
幻燈辻馬車
Spider
------  休憩 ------
さくらさくら (solo)
チュニジアの夜
In a Sentimental Mood
Grooving Parade
クルディッシュ・ダンス

アンコール:テキーラ!