141014_ファジル・サイ会場になだれ込む人波を尻目に、円形ホールの「山田うん ソロダンスライヴ」へ2014/10/15

2014年10月14日(火)19:30~ 会場:アクロス福岡 円形ホール

山田うん ソロダンスライヴ

出演:山田うん
前座:川合ロン、小山まさし、城俊彦


ホームページ http://yamadaun.jp/ から拝借すると、
    「事前に何も決めない」ということだけが決まっている、山田うん ソロダンスライヴは 特別な演出は何一つない完全即興のダンスとトーク。
    肉体と魂と人生の経験とiPodを持って舞台に立たせていただきます。


会場に配られたA4コピーのプリント から拝借すると、
    ソロダンスライヴは、「今考えていること」「今踊りたい感じ」の「今」の部分です。
    今は過去と未来が合体している部分なので結果のような源泉。
    単なる「即興パフォーマンス」というのともちょっと違います

   
猛烈に刺激的で、しかも暖かい「時間」でした。
脳の隅々まで血流が届いて、どんどん活性化されてゆくような・・・

まず、前座3人の出演中を決めるのはジャンケン、
体で顕すグー、チョキ、パー。

感銘を受けたのは、川合ロン氏の「ダンス」 (だったのかな?)、
音楽なし、沈黙の中で静かに始まります。
やがてスマホを手に、猛然と会場を走り回る、
息せき切って走り、走り、力尽きて倒れこんだ時に
スマホのスピーカーから響いてくるチェロのメロディー、
「母が教えてくれた歌(Dvorak)」・・・という・・・

こういうのも「ダンス」 なんですね。


前座3人が踊り終わったところで、
山田うん氏のダンスはファドの2曲からスタート、

始まった途端に、前座とは違った世界が広がる。
明らかに、ちがう。
ストーリーというのか、流れというのか、
くっきりと見えてくるものがそこに存在する、
何かそこにある、といのがピリピリと感じ取れる。

使われる曲は、ipod画面を繰りながら決定されるわけですが、
「サン・トワ・マミー」(歌ってたの誰だろう?)、
美空ひばりの東宝ミュージカル風、
グルーズマン夫妻のスペイン曲、
オノ・ヨーコの作品(ピアノ和音の半音上昇が延々続くヤツ)、
金沢明子「おてもやん」のロック・ヴァージョン、
そして最後には圧倒的に踊り乱れる、
「舟唄 (阿久悠、浜圭介)」のロック・ヴァージョン!

いま、現在、を グワッシッとつかみ取る強力な感性、
今、ひかりかがやく「体」と「動き」、
あっという間の90分でした。

この公演、明日もやるんだけど、
行くべきか、行かざるべきか・・・
迷うな・・・