141101_チェロカフェ:原田 禎夫(はらだ さだお)インタビュー2014/11/01

チェロカフェ:原田 禎夫(はらだ さだお)インタビュー
http://cello-cafe.com/artist/haradasadao/

いろいろと、「なるほどぉ!」な言葉が多い。


「カルテットの醍醐味」、
とか
「アマチュアっていうけど、アマチュアはエネルギーがあるよ。それってね、伝わってくる。」、
とか
「音楽との別れ方」、
とか・・・



141111_ペーター・レーゼル ピアノリサイタル2014/11/12

2014年11月11日(火) 14:00 会場:アクロス福岡シンフォニーホール

アクロス・アフタヌーンコンサート vol.13
ペーター・レーゼル ピアノリサイタル

■ シューマン:フモレスケ 変ロ長調 Op.20
■ シューベルト:ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D.959

[ アンコ-ル ]
■ シューベルト :  即興曲  D 899  Op.90-3
■ シューマン :  トロイメライ

 

「これだッ!」という演奏に出会うと毎回、
「これこそ今年のベスト!」と思ってしまうわけですが、
まさに、そのとおりにコトが運んでしまった本日の午後。

実に気分の乗らない様子でステージを歩いてくるレーゼル氏、
ふらふらっと一礼するとピアノの前へ
しばらく静止・・・ 
そして始まりのフレーズとその響き・・・!

もう、これだけで、シューマンの世界に引きずり込まれております。
突然現われ、いつのまにか消えてしまう「モノ」を
ながめ、追いかけ、輝く時間

「シューマン」って、こういうコトなのか!?

休憩後はシューベルト。
「えっ?」と思うほどそっけなく始まって、
飾り気というものには全く無縁な演奏なのだけど、
胸の芯まで沁み込んで来るものがタップリ!

なんでCDでは、こういう風に聴けないのか・・・

アンコールは2曲。
派手なお飾りとかヒカリモノではない「即興曲」、そして
最後に、淡く光る「夢」、でした。

多いとは言えない聴衆の拍手は、盛大なものでしたヨ。


[ 本日の聴衆について思う事 ]
平日の昼間なわけで、
こんな時間にここに居られるのは、相当の暇人か年寄り、
従って、客席の大半が年寄りなのは仕方ない。
無闇にケータイの待ち受け音楽が鳴り出すのも仕方ない。
突然のどを詰まらせてむせかえるのも、よくあることで、仕方ない。
しかぁーし、
音楽が、真剣に、静寂と一騎打ちをしている場面、
くりかえしくりかえし、何度も何度も、
空咳でブチ壊すのは
いいかげん、勘弁してくれぃ!

141112_河村典子(ヴァイオリン)+深町信秀(リュート)コンサート2014/11/13

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2014年11月12日(水) 19:30~ 会場:珈琲美美

ヴァイオリンとリュートで奏でる「時」の響き
河村典子(ヴァイオリン)+深町信秀(リュート)コンサート


第1部 ルネサンス舞曲や各国の歌曲

■ 作者不詳:Bosquel 森
■ J.Barbireau(蘭):Enfrolyk weson たのしい歌
■ C.de Sermisy(仏):Tant que vivray 花咲く日々

■ G.Caccini(伊):Amarilli, mia bella  アマリリ麗し
■ J.Dowland(英):Flow my tears  流れよ、わが涙
■ E.Moulinie(仏):Concert de differents oyseaux  様々な鳥たちの合奏
■ 弘田龍太郎(日):叱られて

リュート独奏
■ シェイクスピアの時代の音楽(メドレー)

■ D.Mall(英):John come kiss me  ジョン、キスしにきて

------------  休憩 ----------------

第2部 
■ J.S.バッハ(独):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番
(アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ、シャコンヌ)

アンコール:2曲


もう、完全に没入してバッハの作品に聴き入る。
瑣末なトラブルなんぞビクともしない、深くドッシリとした根、
途切れることのない、あきれるほど強靭な集中力。
途中、頭上を飛行機が通過する爆音でわずか現実に戻されるが、
あとはもう、頭の上から足の爪先まで、すべて「音楽」・・・

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今夜の客席、いつもの半分でちょっと寂しい、
と思うのも開演までで、始まってしまえば、
少数であることの利点のみが、ひしひしと感じ取れます。

はじめに河村氏から、プログラムの解説、
「言葉」から生まれた「歌」がどのように「器楽」に発展したのか、
「言葉」と「音楽」の関係を探る旅、という事のようで、
前半の12世紀から17世紀の「歌」に関連した作品を通過した後、
バッハを聴いてみるわけです。

わたし、見事に、ハマリました。
震えるとか、涙ぐむとか、
そういうのは通り越して、ただ呆然と・・・

最終楽章のシャコンヌが終わって、拍手が起こっても、
手を上げるのもイヤで、
このまま会場を出て、街を歩き回りたい衝動に駆られます。

見透かされていたようで、
「バッハの後、そのまま帰すと交通事故にでも・・・」という計らいで、
アンコールが2曲演奏されました。
あんまり覚えてないけど、「荒城の月」が鳴っていたような・・・

昨夜のペーター・レーゼルといい、今夜の河村・深町デュオといい、
世の中のどこかには、
ピカピカ・フリフリな演奏だけじゃなくて、
どっしりと根を下ろした誠実な音楽が存在するのだという事を信じてもいい
というのは、とても、ありがたい事であると、感謝しつつ、
夜食を求めて六本松方面に、フラフラと・・・

141118_Webサイト 2件2014/11/18

Webサイト 2件

英語ですが・・・

豪華! グラモフォンHPのアーカイヴ
ベートーヴェンの交響曲を9人の指揮者が1曲づつ解説!
http://www.gramophone.co.uk/feature/beethovens-symphonies-the-complete-guide

第1番 サー・ロジャー・ノリントン
第2番 デヴィッド・ジンマン
第3番 マリス・ヤンソンス (サントリー・ホール公演ビデオへのリンクあり)
第4番 オスモ・ヴァンスカ
第5番 サー・エリオット・ガーディナー
第6番 イヴァン・フィッシャー
第7番 マイケル・ティルソン・トーマス
第8番 パーヴォ・ヤルヴィ
第9番 リッカルド・シャイー


日本語なら、こちら・・・

【伝説】高倉健が何故ヤバいのかを「あなたへ」まとめ【エピソード】
http://matome.naver.jp/odai/2134216647419906401


141119_「ジムノペディ ~河合拓始ピアノアルバム1~」2014/11/19

CD-Rを1枚買ってきた。
「ジムノペディ ~河合拓始ピアノアルバム1~」
サティが6曲、早坂文雄が6曲、合わせて32分ほどの演奏が収録されている。
講演会の退出ロビーで販売していたもの。

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2014年 11月 17日 (月) 19:00~     会場:ベニールカフェ
西村雄一郎講演会 「早坂文雄 音と映像」
お話:西村雄一郎
ピアノ演奏:
河合拓始

メインの前半は、西村氏のお話で、
北海道での伊福昭との出会いから上京まで。
この方のお話、スジを追おうとすると、とても混乱してしまう。しかし、
どんどん横道にそれてゆく時の活気に満ちた語り口は絶妙。
「弦楽のためのレクイエム」(武満徹)や「涅槃交響曲」(黛敏郎)は
早坂文雄にささげるために書かれた曲であるというのが、
あらためて、実感出来るお話でした。

後半は河合氏のピアノ演奏で早坂作品を聴きます。
「室内のためのピアノ小品集」全17曲から12曲の抜粋。
福岡で活動されている河合氏、
丸刈りの頭と素足でのピアノ演奏が印象的な方です。

演奏されたのは、あまり馴染みがあるとは言えない曲にもかかわらず、
観客の集中度がとても高い演奏でした。

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というわけで、プログラム曲の収録されたCD-Rを聴いてみた。

30分、演奏から意識がそれる事が全くない・・・

メジャー・レーベルのように、周到に準備され、
あちこちイジリ回して磨き上げたピアノの音ではない、
もっとナマな音、素顔のピアノの音、
それこそ、目の前で演奏されているピアノの生音。

だからなのか、
サティから早坂作品に移るときにドワッと押し寄せる湿気が、クッキリ感じ取れる。

30分というのが、意識を持続させるのに非常に効果的なのだと思う。
60分や70分というのは、朦朧としてしまって、
終わるころには、意識は、ほぼ、遠のいてしまっていないだろうか?