141217_最近聴いたもの3件 ダンタイソン、ガムラン、野平一郎2014/12/17


11/22 アクロス福岡 15:00
ダン・タイ・ソン ピアノリサイタル
http://www.acros.or.jp/r_event/event_detail.php?event_id=6290

前半がラヴェル、後半はスカルラッティとショパンでした。

CDやネット・ラジオではおなじみですが、
生で聴くのは初めて。
時々あらわれる素速いパッセージ、
細かい粒の揃い方がハンパなく、怪しくキラメキます。

音量の幅を制限したラヴェルが面白かった、かな・・・


12/07 九州国立博物館エントランス 13:00
九州国立博物館9周年記念ガムランコンサート
青銅の響き・悠久の舞

http://www.kyuhaku.jp/event/event-141028.html

中部ジャワ、サプトブドヨ楽舞団の公演 第2日目でした。

ガムランが鳴りはじめると、その「場」全体が歌い始めて、
その響きが、全方向から体全体に沁み込んで来ます。
こういう気持ちの良い音は、一日中聴いていられる。

途中、男性の踊りが入ります。
中年体型のふつうのオジサンだと思って見ていたら、
細かい体の動きに無駄が全く無く、驚くほど優雅な動きに驚嘆!
腰から下げた布の、ちょっとした動かし方で
実に多くのことが語られます。

こういう人を、「名人」というんでしょうねぇ。


12/15 アクロス福岡   19:00
九大フィル193回定期
指揮:横川晴児
ピアノ:野平一郎

http://www.acros.or.jp/r_event/event_detail.php?event_id=6975

前後にチャイコフスキーを挟んで、
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番のソリストが野平一郎氏でした。
会場は3階までほぼ満席。
お目当ては野平氏のピアノでした。

冒頭からやや不安定な木管群、
しかし野平氏のピアノに先導されるように、徐々に音がまとまり始めます。
やがて第2楽章、
ピアノのアルペッジョに乗ってフルートとファゴットが歌う場面に至って、
まごうことなく、見事な調和と美の世界が出現したのでありました。

素晴らしい瞬間でした!

(第1楽章のカデンツァは聴き慣れないものでしたが、もしかして自作?)