171230_下野竜也 指揮者講習会 聴講2017/12/31

2017年12月30日(土) 10:00~18:00 会場:末永文化センター

下野竜也 指揮者講習会 聴講

内容:オーケストラを使った実践的な講習
曲目:ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
      シューベルト/劇音楽「ロザムンデ」序曲
      メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟」
      シューマン/劇音楽「マンフレッド」序曲

聴講料金:2,000円

年の瀬も押しつまったこの時期に出かけるのは、
なにやかやと めんどくさい事が絡みついて来て、困ったもんですが、
今年はそのモワモワどもを何とか振り払って、久方ぶりに出かけて来ました。

そして、やっぱ、これ、無理してでも出かけるべき「演奏会」でしたヨ。

私が到着したのは午後の部が始まる13時ごろでした。
受講者は全部で25人ほど(だそうです)、
28日から2日間、楽譜アナリーゼ、ピアノ講習を経て
本日、本物のオーケストラを指揮なさるわけです。

オーケストラのメンバーはアマチュア・オーケストラのボランティアな方々、
スゴイ音・も・出せるオケなのです。
所々に、著名オーケストラのメンバーが混じっておられます。
コンサートマスターは後藤龍伸氏。

今年選ばれた曲は、メインプログラムの前に演奏される曲ですね。
正直、「この曲を聴きにコンサートホールへ!」とは思わない曲ですが、
しかし、こうして入れ代わり立ち代わり色々なアイデアで演奏されるのを聴くと、
実に楽しい!時間のたつのを忘れてしまいます。
(途中退出つもりで来ましたが、結局最後まで聴いてしまった!)

最初のブロックは、比較的新しく参入された(なのかな?)若いひとたち、
真剣に挑戦する姿が眩しい。
半数以上が女性というのもイマ時ですね。
「作品とあなたが対話したものを素直に表現すればよいのでは」
というアドバイスが印象に残ります。

別のブロックでは、比較的古参のお馴染みな方々、
進境著しく思える方、そうでない方、さまざまですネ。

講師の下野竜也氏(現広島交響楽団音楽総監督)、
進行の緩急が、まあ、見事!
同じ曲を繰り返し演奏するオケメンバーの状況に、細かく目配りが届いていて、
緊張を欠く時間が続くと見るや、すかさず道化役に!
不意を衝くギャグで大爆笑を取ると、
その後のオーケストラの響きが見違えるほどつややかに変身します。
またある時は、模範演奏という感じで、
一部分をご自分で振られることがあるんですが、
この時のオーケストラの鳴り方、ハンパなくパワフル、
まさに、この会場が響きでミッチリと満ち溢れます。
              「アマチュア」という呼称にだまされてはいけない・・・

最後のブロックは、著名オーケストラのメンバーで指揮の勉強をなさっている方々、
それぞれ、幾多の経験を重ねてこられた方々ですが、
オーケストラの中で演奏するのと、外に廻って指揮するのとでは
若干の時間差があることを指摘されていて、
なるほどなぁと思いました。

最後にコントラバスを弾いておられた方が呼び出されて
ウェーバーの「オベロン」序曲を切れ目なく全曲演奏、
会場総立ち、ではなかったけれど、圧倒的に大きな拍手が贈られました。
この曲、こんないい曲だったんだと目を見張ります。

最後に講師の下野氏と主催の引地氏から、15年目のごあいさつ、
そして来年の課題曲の発表。
なんと、「第九」をやるそうで・・・
ソロ歌手も参加するのだとか・・・
下野氏は九響来年の「第九」の指揮が決まってますから、
その1週間後にこの会場でその講義を聴けるわけで、
これは楽しみ!


今年最後のコンサート、
これほど集中度の高いものを聴けて、
感謝、感謝 です。

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