141119_「ジムノペディ ~河合拓始ピアノアルバム1~」2014/11/19

CD-Rを1枚買ってきた。
「ジムノペディ ~河合拓始ピアノアルバム1~」
サティが6曲、早坂文雄が6曲、合わせて32分ほどの演奏が収録されている。
講演会の退出ロビーで販売していたもの。

- - - - - - - -

2014年 11月 17日 (月) 19:00~     会場:ベニールカフェ
西村雄一郎講演会 「早坂文雄 音と映像」
お話:西村雄一郎
ピアノ演奏:
河合拓始

メインの前半は、西村氏のお話で、
北海道での伊福昭との出会いから上京まで。
この方のお話、スジを追おうとすると、とても混乱してしまう。しかし、
どんどん横道にそれてゆく時の活気に満ちた語り口は絶妙。
「弦楽のためのレクイエム」(武満徹)や「涅槃交響曲」(黛敏郎)は
早坂文雄にささげるために書かれた曲であるというのが、
あらためて、実感出来るお話でした。

後半は河合氏のピアノ演奏で早坂作品を聴きます。
「室内のためのピアノ小品集」全17曲から12曲の抜粋。
福岡で活動されている河合氏、
丸刈りの頭と素足でのピアノ演奏が印象的な方です。

演奏されたのは、あまり馴染みがあるとは言えない曲にもかかわらず、
観客の集中度がとても高い演奏でした。

- - - - - - - -

というわけで、プログラム曲の収録されたCD-Rを聴いてみた。

30分、演奏から意識がそれる事が全くない・・・

メジャー・レーベルのように、周到に準備され、
あちこちイジリ回して磨き上げたピアノの音ではない、
もっとナマな音、素顔のピアノの音、
それこそ、目の前で演奏されているピアノの生音。

だからなのか、
サティから早坂作品に移るときにドワッと押し寄せる湿気が、クッキリ感じ取れる。

30分というのが、意識を持続させるのに非常に効果的なのだと思う。
60分や70分というのは、朦朧としてしまって、
終わるころには、意識は、ほぼ、遠のいてしまっていないだろうか?